コラム・体験談

うつ病で歯磨きできなかった時に使っていたお役立ちアイテム3選

うつ病を抱えていて「歯磨きが憂鬱だ…」と思ったことのある方、ご家族で「どうして歯磨きすら出来ないのか」「どうしたら歯磨きをしてくれるのか」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

私も数年前にうつ病になった時は部屋から出ることも出来ず、正直いって歯磨きどころではありませんでした。ですが、うつ病と戦いつつもステップを踏んでいくことで、歯磨きが出来るようになっていったのです。

私がうつ病の時に歯磨きが出来なかった理由と、歯磨きが出来るようになるために使っていたアイテム3つを今回はお伝えしたいと思います。

私がうつ病になったときに歯磨きが出来なかった理由

私がひどいうつ病の時、そもそも布団から起き上がることも出来ず、ずっと部屋から出ることが出来ませんでした。うつ病の時は、日常活動を含めた行動も億劫(おっくう)に感じます。

なまけている・さぼっていると周りから思われがちですが、何に対しても動けませんでした。

イメージとしては「起きているだけで、健康的な生活をする力を吸い取られている状態」と思っていただけると分かりやすいのではないかなと思います。

私は歯磨きのみならず、お風呂や顔を洗うなど、衛生を保つ行動はほぼ行えていませんでした。

歯磨きが出来なかった私が使っていたアイテム

うつ病の時に何をすることも億劫だった私に、家族が「使ってみたら?」と勧めてくれたアイテムをお伝えします。歯磨きの代わりにこの方法がおすすめ!というわけではなく、歯磨きに向けての架け橋を作ってくれたアイテムの紹介です。

1. キシリトールガム

症状が最も重かった時期には、うつ病の薬の副作用もあり口腔内の渇きがひどく、口臭が大変なことになっていたそうです。

部屋からあまり出ることも出来ず、動くことも苦痛に感じていた私に、家族が用意してくれたものがキシリトールガムでした。

当時は食欲がなく、キシリトールガムも積極的に噛む気になれませんでした。それでも、ガムを口に入れているだけでも、噛まずとも唾液の分泌が増えていたように感じ、口腔内のねばつきも多少解消されたように思います。

ガムを用意してくれた家族に聞いてみても、口臭も多少良くなったと感じていたそうです。

2. 歯磨きシート

かなり歯垢がたまってしまったので、母が歯磨きシートを用意してくれました。

歯磨きシートは「口腔内専用のウェットシートで歯や口腔内を拭くと、汚れを取り除くことが出来る」というもので、本来は寝たきりの方などを対象とした介護用品として市販されたアイテムです。

起き上がるのすら辛く、洗面所にたどり着くことすら出来なかった私には、ぴったりのものでした。それでも最初は使う気にもならなかったのですが、一度使ってみると口の中が気持ちよく、自然と自分から使うようになりました。

自分の指にシートを巻き付けて歯を触るだけの簡単さだったからこそ、使うことが出来たのだと思います。

3. マウスウォッシュ

症状が少し改善し、当たり前に部屋の外に出られるようになった頃、「せめて、うがいはしよう」と言われ、朝起きた後や食後の歯磨きのタイミングで、可能な限りマウスウォッシュを使い、うがいをするようにしていました。

うがいがきちんと毎食後に出来るようになってから、次のステップとして歯磨きへ進みます。

マウスウォッシュを使うと口の中が爽快だったので、こちらも歯磨きシート同様、自分から積極的に使うようになりました。

部屋の外に出ることが出来ても、うつ病の人にとって、いきなりの歯磨きは億劫だと思います。洗面所にたどり着いた後も、初めのハードルはなるべく低く、少しずつ上げていくことが大切だと思いました。

まとめ

私の場合、歯磨きが出来るようになるまで、少しずつ階段を昇るイメージで、キシリトールガムや歯磨きシート、マウスウォッシュを使用していました。

私は半年近く歯磨きが出来ない状態でしたが、上記のようなアイテムを使っていたおかげで段階的に歯磨きが出来るようになり、虫歯にもならずに済んだのではないかなと感じています。

うつ病中は何も出来ない状態で本当に辛いとは思います。簡単に出来そうな小さなハードルからまずは越えてみるのはいかがでしょうか。

この記事が少しでも解決のヒントになってくれると嬉しいです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

うつ病に代表される精神疾患の治療薬として、向精神薬(抗精神病薬)や抗不安薬が用いられます。これらの薬は副作用として唾液の分泌を減少する作用があり、結果として口腔乾燥を引き起こします。唾液は、口腔内に侵入した細菌やウイルスに対してバリアとして機能するだけでなく、抗菌作用もあります。そのため口腔乾燥がひどくなると、むし歯や歯周病におのずと罹患しやすくなります。本記事で紹介されている3つのアイテムは、とても良いアイデアだと思います。また、段階的にハードルを上げながら歯みがきというゴールに向けて脱感作(積極的に慣れさせる)したこともとても良いことです。しかし、それだけでは虫歯や歯周病は治りません。もしむし歯や歯周病になってしまったら、歯科医院へ受診していただければと思います。また、口腔乾燥の対応薬として、人工唾液(代用唾液、口腔潤滑剤)があります。口腔乾燥でお困りの際は、最寄りの歯科医院へ相談しましょう。

[監修歯科医師:黒田英孝]

ABOUT ME
ライターネーム「ワダカモコ」
ライターネーム「ワダカモコ」
発達障害(ASD)当事者の大学生ライター。1997年生まれ。幼いころから家族共々、障害特性や感覚過敏に悩んできました。情報を発信して、少しでも同じ障害を持つ方の役に立てたらいいなと思い日々模索中。